2008.05.01 (Thu)
Windows Vista 環境で TortoiseHG(Mercurial)を利用してバージョン管理とバックアップを行う (4)
前回までの説明で、ローカルでのバージョン管理環境は整いました。
ここからは、他のPC、またはほかのHDDなどのバックアップメディアとの同期について説明します。
●同期
▼同期先の設定
同期先が違うPCやネットワーク上の機器の場合は、共有設定を行って書き込み権限を設定しておきます。また、共有フォルダ名は半角英数で指定します。
自分は同期先のPC名を pc-sin とし、そのPCの H ドライブ(eSATA接続されたHDD)の共有名を backup-from としました。
▼クローンを作成する
同期先に、同期元のクローンを作成します。同期元のフォルダを開き右クリックより「TortoiseHG>Create Clone」を選択します。
「Source Path」に同期元のPath、「Destination Path」に同期先のPathを入力します。
同期先の指定には新しく作成するフォルダを想定してPathを入力してください。
LAN接続の環境にクローンを作成する場合は「use uncompressed transfer」にチェックします。
自分の環境の場合、Music のフォルダのクローン設定は
同期元:C:\Users\sin\Music
同期先:\\pc-sin\backup-from\!backup\sin\Music
となりました。
設定が完了したら「Clone」ボタンを押します。
同期先に指定したフォルダと、そのなかに .hg のフォルダが作成されていればOKです。
▼同期元の変更を同期先に反映する。
同期元で変更があった際は Commit を行い、ローカルのレポジトリ情報を更新します。
同期元のフォルダを開き右クリックより「TortoiseHG>Synchronize」を選択します。
Remote Path に(ボタンは押しません)同期先の Path を入力します。
「Push」ボタンを押します。
毎回 Path を入力するのは面倒なので保存しておきましょう。
「Config」ボタンを押します。
default に、同期先の Path を入力して「Apply」ボタンを押します。
▼同期先の変更を同期元に反映する
同期元のフォルダを開き右クリックより「TortoiseHG>Synchronize」を選択します。
Remote Path に(ボタンは押しません)同期先の Path を入力します。
「Pull」ボタンを押します。
この状態ではリポジトリしか更新されませんので、ファイルを更新するために、
「Update to New Tip」ボタンを押します。
▼PushしたときにMergeメッセージが表示された場合
同期先がすでに更新されています。この場合は「Pull」を押し同期先の変更を先に取り込みます。
同期元のフォルダを開き右クリックより「TortoiseHG>Merge Revisions」を選択します。
両者の違いを確認し Merge を行います。そして Commit を行います。
Commit が完了したら Push を行います。
▼同期先のローカルファイルの更新
実は、他者からPushされても、リポジトリが更新されるだけでファイルは更新されません。
リポジトリが更新されていれば問題はないのですが、リポジトリの更新内容をファイルに反映したい場合は、対象のフォルダ右クリックより「TortoiseHG>Update to Revision」を選択します。
●運用について
運用について、簡単に手順をまとめておきます。
▼バージョン管理の初期設定
・リポジトリの作成
・ファイルの追加
・変更反映(Commit)
▼同期の初期設定
・クローンの作成
▼ローカルを変更した場合
・変更反映(Commit)
・同期先へ送信(Push)
▼同期先の変更を取り込む場合
・同期先から取得(Pull)
・変更内容をローカルファイルに反映(Update to New Tip)
▼バージョン分岐によりPushできない場合
・同期先から取得(Pull)
・Merge
・変更反映(Commit)
・同期先へ送信(Push)
▼リポジトリの更新をファイルに反映
・リビジョンの更新(Update to Revision)
●まとめ
大体の説明は終了しましたがいかがでしたでしょうか。分かりにくい部分等あればご質問ください。現在まで VSS は利用していましたが、Linux や バージョン管理システム全般について詳しいわけではないので、そのあたりはご容赦ください。
引き続き、参考サイトの紹介を行います。
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